城下個人的

無意識に溜まる感情や記憶の在庫を一掃する方法

脳のデトックス

前回は仕事は何とかこなしながらも、私生活ではゲーム依存になった顛末を記載しました。
【前回の記事:弊社の第6期が終了しました

再発防止策は「アーティストウェイ」

ドハマリしていた「仁王」ですが、2週目クリアした時点で何とか切り上げることができました。
(追加コンテンツに課金すれば4週まであり)

幸いにも仕事でお客様にご迷惑をお掛けすることはありませんでしたが、また同じことを繰り返してはならないと再発防止策を検討しました。

 
私は再発防止策としてジュリアキャメロンという方が書いた「ずっとやりたかったことをやりなさい」という本のアーティストウェイというプログラムに取り組みました。「ずっとやりたかったことをやりなさい」は1990年代に出版され、割と最近も改訂版が出るほどのベストセラーです。
(とはいえ、私は最近YOUTUBE動画で知りましたが)

アーティストウェイという名称からしても基本はアーティストを目指す人向けの創造性回復プログラムです。私は学生時代に音楽をやった程度で以降はアートと無縁で、いまさらアーティストになろうとは微塵も思っていませんが、ゲームやアルコールではない創造的な活動というかもっと健全な趣味で心の隙を埋めようと考えたのです。

アーティストウェイの2つのメソッド

アーティストウェイでは2つのメソッドに取り組みます。

一つはモーニングページで、毎日、A4用紙3枚分どんなことでもいいので文章を手書きします。

もう一つはアーティストデートで、週に1回、ある場所に行くとか、ある体験をするとか何でもいいのでこれまでやってないことを一人でやります。

 
小説家を目指す人がモーニングページで文章の練習をし、アーティストデートで作品のネタ探しをすると思うかもしれませんが、目的はそこではありません。

メソッド① モーニングページ

日々の生活の中でちょっとした気付きや、疑問であったり、違和感を覚えたりすることがありますが、

何かをやりかけだったり、今はそのタイミングではないと思うと、後回しになり、いずれは思いついたことすら忘れてしまいます。

それらのうち完全に記憶から消去されるものもあるでしょうが、無意識領域に押し込まれたままになるものもあるでしょう。

 
毎日モーニングページを書くことでそんな無意識領域に押し込まれた記憶を総ざらいすることになります。

 
なぜか、

毎日A4を3枚です。

モーニングページは言ってしまえば日記です。しかし、日記は小ぶりなA5とかB5サイズのノートに書くイメージですが、モーニングページで使用するA4はB5の1.33倍の面積です。B5で1日1枚の日記に対しモーニングページ1日分はその4倍です。

普通に昨日あれしたこれしたでは到底埋まりません。書くネタがないので何かないかと頭の隅々の記憶にアクセスします。何かネタがあればそれをさらっと書き留めるのではなく、字数を稼ぐためにやたら丁寧に分析します。

そんなことをしているうちに記憶在庫は一掃されます。

 
そんなちょっとした記憶ですら徹底的に分析するので、今まさに悩んでいることがあればとことん文章にすることになります。

人は悩みがあるとそのことばかりをぐるぐる考え、他のことが手につかなかったりしますが、中には頭の中だけでずっと考え、紙に書かない人もいます。

人間が頭の中だけで考えられるのは紙に書けばせいぜい数行程度でしょう。

モーニングページは毎日数十行書かなければなりません。毎日数十行文章化すると何かしらの変化があります。

もちろん、「文章化=解決」ではないので、その変化は望ましいものだけではなく、かえって悩みが深くなることもあるかもしれませんが、いずれにせよ頭の中の景色は変わっていくのです。

メソッド② アーティストデート

特にフルタイムで働いていたり忙しい日々を送っている人は、もし時間に余裕ができたならやりたいことがたくさんあると思います。

アーティストデートはそんなやりたいことを毎週一つ実行に移すのです。(もちろん金銭的な制約はありますが)

あれもしたい、これもしたいと最初はいくらでもやりたいことが思い付くのですが、

 
私は4週(回)でネタ切れになりました。

 
中にはやりたいことがあり、そこを掘るとさらに興味が広がっていく人もいるでしょうが、

私を含めた一般人のやりたいと思っていることは、単に忙しさや抑圧からの反動で、本当に心の底からやりたいものなんてほとんどないのです。

逆に本当に心の底からやりたければどんなに忙しくてもやっているはずです。

 
アーティストデートの本当のスタートは一旦ネタ切れになってからです。自分の思い込みや経験からくるバイアスをなるべく排除して、自分の感覚を総動員して心の声を聴くのです。それでもピクリともしない場合はとりあえず具体的に行動してみて、何か感じるか試します。

アーティストデートによって良きにつけ悪しきにつけさらに自分自身が浮き彫りになります。

デトックスすれば自ずと道は示される

モーニングページもアーティストデートも私にとって第一義的にはデトックスです。

やらなければならないとか、何となく不安に感じるとか、気になるとか、やってみたいとか、その他のモヤモヤした感情を含め一切合切洗い流すのです。

洗い流した後の自分には往々にして何も残っておらず落胆するのですが、何もない自分は紛れもない事実であり、それならさっさとその事実を受け止めて、そこから前に進んだ方がいいのです。

自分がどう前に進むかもモーニングページとアーティストデートによって照らし出されます。
(次回に続く)

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shiro-shita

仙台在住の”不動産コンサルタント” 就職超氷河期世代かつリーマンショックの直撃を受けたりと時代に翻弄され不動産会社を転々。苦く、しょっぱい経験に裏打ちされた不動産スキルはある意味ではリアルそのもの。

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