どんな間取が残念な間取なのか!?
前回、間取の表記&専有面積ではわからない残念な間取があると申し上げましたが、
<前回の記事>賃貸住宅で失敗しない間取の見方①
実際に残念な間取を見てみましょう。
最近よくある1LDK
一見するとスッキリしてスタイリッシュな間取です。
ただし、こちらにベッド(シングル)、ダイニングテーブル、テレビ&テレビ台、冷蔵庫、カップボード、レンジ台を置くともう他に置けません。
赤塗りしたところは通路スペースです。
洋室の3枚引き戸の一番下も開けることがあるので前に物を置きたくないのですが、他にスペースがないので無理やりテレビを置いています。
食事するのも勉強するのもパソコン(ノート限定)するのもダイニングテーブルですし、他にはキッチンカウンターの下に本棚等を置ける程度です。
1Rにすべきだった1LDK
こちらも1LDKですが別タイプです。
実質的にはDKと納戸です。
最近の建物は断熱がいいとはいえここまで窓に接近してベッドを置くのはいかがなものでしょうか。夏は暑く、冬は寒く、高性能遮光カーテンを使わなければ早朝眩しいでしょう。
そしてLDKには窓がないので洋室との間仕切り扉はほぼ開放しっ放しになるはずです。それなら間仕切りしないでワンルームでよかったのではないでしょうか。
広いが使いにくいメゾネット1LDK
こちらはメゾネットタイプの1LDKです。
吹き抜けにロフトと縦のスペースを活用した野心的な間取です。
LDKが11.3畳で洋室が9.6畳なら広々と何不自由ない生活を送れそうに思えます。
ただ、問題は1階です。
一見すると広いようですがLDKに設置できる家具は限定的です。キッチンがレンジや炊飯器を置いている場所と距離があるので料理をするのがストレスになりそうです。
また、吹き抜け、ロフトと開放的な分、冷暖房費が掛かるでしょう。1~2階まるごとつながっているので寒い外から帰ってきて部屋を暖めるのに時間を要するでしょうし、夏場の2階も大変なことになると思われます。
本来は、玄関とLDKの間に扉、階段も扉で仕切って、2階は吹き抜け部分を部屋にして2LDKにしたかったのでしょうが、短手の尺が小さすぎて無理だったのだと思います。
これらの間取は実際にある間取です。私が話を盛るために修正していたり、よっぽど探しまくって見つけた訳ではありません。仙台市内の新しめの賃貸物件を検索するとゴロゴロ出てきます。
次回はなぜわざわざ残念な間取を作るのか考えてみたいと思います。
(続く)
shiro-shita
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