賃貸物件の新たなかたちとして、カスタマイズ賃貸とかペット共生とかリノベーションとかを謳うものが出てきていますが、
それをそのまま、しかも仙台でやるのはあまりおすすめできません。
伸びる物件とそうでない物件がある 地方は厳しい
そういった新しいものはたいてい東京発ですが、東京と仙台ではだいぶ違います。
リノベーションについていえば、言葉自体は10年以上前からあり、仙台でも事例がそれなりにありますが、
定着しないのは効果が思ったほどないからです。
東京の立地のいい物件であれば、1000万円をリフォーム費用に充てて月額賃料10万円アップはあり得ますが、
仙台だと家賃の上限が知れているので同じ1000万円のリフォームをしても賃料アップは3万円とかだったりします。
これはプロ的な感覚かもしれませんが、伸びる物件とそうでない物件ってあるのです。
仙台では後者が圧倒的です。
リスクを取っても実は効果は限定的
不動産賃貸業では最初にリスクを取って成功したとしても、それで特許を取ったり、他社にノウハウ提供して収益を得ることは基本的にはありません。
その物件の稼働率が上がったり、高利回りになるくらいです。
コミュニティ賃貸って仙台にそんな顧客層が存在するかどうかも怪しかったりしますが、それを一か八かで作るのと、一般的なアパートを作るのとではリスクは大きく違いますが、利回りはたぶんそれほど変わりません。
誰かがやってうまくいったら二番煎じする方が合理的です。
アパマンオーナーがすべきことはなるべくリスクを取らず費用対効果を最大化
とはいえ、そういった新しい動きをまったく気にしなくていいという訳ではありません。
市場に新しいコンセプトの物件が供給されると競争環境や顧客ニーズに変化が生じていきます。
最初のうちはほとんど影響がないでしょうが、そのまま何もしないでいるといつの間にか物件がいかにも時代遅れで気が乗らないものになっていきます。
今、自分の物件が競合物件に対してどのような状況にあって、いつ、どのように手を加えれば最も費用対効果が高いかを常に検討すべきでしょう。
起業家として成功したいのであれば新しいビジネスモデルに果敢に挑戦してイノベーターを目指すべきでしょうが、
同じ事業家ではあっても起業家とアパート・マンションオーナーは別ジャンルです。
世間の空気に流されず、自分の土俵で勝負しましょう。
shiro-shita
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