新しくできた投資用不動産検索サイトが革新的なんだがこれって流行る!? ​

業界動向

新しくできた投資用不動産検索サイトが革新的なんだがこれって流行る!? ​

先進的な検索サイトがローンチされる投資用不動産

不動産検索サイトといえば、HOMES、SUUMO、athomeが3強です。

この上位3社はほぼ不動のものとなっており、これから他社がそこに割って入るのは並大抵のことではありませんが、

不動産の中でも特定のジャンルに特化したサイトであればまだまだ新規参入する会社もあります。

その特定のジャンルの最たるものが「投資用不動産」です。

 
投資用不動産に特化したサイトだと「楽待」や「健美家」がメジャーですが、「Gate」や「収益物件.com」といった先進的なサイト(アプリ)もできてきています。

そういった新規サイトの強みはテクノロジーを駆使した物件分析力です。

独自にクロールしたビッグデータ等を利用することで将来の入居率や賃料を予測して細やかにシミュレーションできます。

投資用不動産は不動産といっても購入目的は金融商品に近いのですが、これまでの不動産検索サイトの情報だと表面利回りはわかっても、物件から実際に得られる収益や、物件の潜在的な価値を把握することはできませんでした。

新規サイトは分析力といい、データの根拠といい、非常に革新的です。

新規サイトはどうなれば成功!? 検索サイトのビジネスモデル

ただし、新サイトは今のところ大成功ってほどではありません。

サイト運営会社は買い手側には基本無料で利用してもらい、サイトに加盟する不動産会社からの月額利用料か、成約した際に徴収する手数料を収益源とします(月額利用料制が圧倒的)。

なるべく多くの不動産会社に加盟して利用してもらうほど売上が上がります。

不動産会社の加盟が増えれば物件情報も増え、物件情報が豊富であれば顧客のアクセスも増え、顧客のアクセス・成約率が高まればが不動産会社の加盟がさらに促進され、一定のシェアを超えれば市場を独占し、他のサイトは淘汰されます。

現在のところ市場を独占したサイトはいませんが、(事実上含めて)淘汰されたサイトは結構あります。

不動産会社が求めるのは「売れるサイト」

今現在、どこのサイトにも加盟していない不動産会社はごく少数で、あってもそういう会社は今後も加盟しないでしょう。

なので、不動産会社にとって新しいサイトに加盟するということは、今加盟しているサイトから乗り換える、もしくは重加入するということです。

それには利用料とか使い勝手とか様々な理由はあるのでしょうが、

最大の動機は、今のサイトで売れない物件が新サイトで売れるという期待です。

不動産会社的な発想でいうと、イマイチな物件をよく見せてくれたり、他のサイトよりもユルイ買い手が集まるサイトが好ましいのです。

よって、特に新サイト加盟当初は他のサイトに載せているけど売れない物件が載ります。

それで他のサイトより買い手からのアクセスがあったり、実際に物件が売れたり、ポジティブな反応が得られれば本格的に乗り換えていくことになります。

買い手が求めるのはレアな情報

対して買い手が求めるものは何と言っても他のサイトに載っていない掘り出し物です。

確かにより詳細にシミュレーションして高精度で物件を分析できるのはいいことですが、投資物件を各サイトでくまなくチェックしている人は知識レベルが高くそういったアドバイスが不要ということが往々にしてあります。

そしてデータはもちろん大切ですが、最終的には”これならイケそうだ”という勘が購入の決め手となることがほとんどです。

せっかく新規サイトが立ち上がっても掲載されているのが売れ残りばかりだと大きな失望となります。

新規サイトは難しいが、それでも検索サイトは今後どんどん良くなるはず

新しいサイトができると買い手としては期待は高まりますが、不動産会社加盟のシェアが一定以上高まらないと情報媒体としては機能しないのです。

検索サイト運営会社は何が何でも一定数の不動産会社の加盟を確保しなければならないのですが、

不動産会社としては新サービスに飛びつくどころか、大半は他社が加盟しているサイトに足並みを揃える方が安心だと思っていますし、

そんな保守的な不動産会社にとっては新サイトの売りのテクノロジーはとっつきにくく加盟の妨げとなります。

大手以外でこれまでそういった壁を打ち破ったサイトがないというのが現状なのです。

 
それでも、革新的なサイトができるのは市場に良い影響を与えます。

不動産検索サイトはまだ一社独占状態ではなく、大手のHOMES、SUUMO、athomeが熾烈なシェア争いをしているので、

新規サイト自体が普及しなくても、大手が他を引き離すために、新規サイトのサービスを真似したり、もしくは新規サイトの運営会社自体を買収したりするからです。

そもそも新規サイトは自社でシェアを取るよりも高値でバイアウト(企業売却)することが目的なのかもしれません。

新規サイト見たら情報少なくてタメ息が漏れるかもしれませんが、いずれ回りまわってサービスが充実していきますので首を長くして待っていましょう。

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shiro-shita

仙台在住の”不動産コンサルタント” 就職超氷河期世代かつリーマンショックの直撃を受けたりと時代に翻弄され不動産会社を転々。苦く、しょっぱい経験に裏打ちされた不動産スキルはある意味ではリアルそのもの。

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