不動産屋の広告はダサイ

ダメな不動産

不動産屋の広告はいつまでもこんなもんでいいのか!? ​

不動産屋の広告は死語だらけ

  • 陽当り良好
  • 閑静な住宅街
  • 住環境に優れる
  • 東南角部屋
  • 人気の地下鉄沿線
  • 一見の価値あり

今時こんなキャッチコピーを広告に普通に入れているのが不動産業界の実情です。

なぜ使われるかというと、

  1. 上司がやっているので忖度して口出ししない
  2. 新しいキャッチコピーを考えるのが面倒くさい
  3. 定番フレーズが効果的だと勘違いしている

一応、どの辺がダメなのかというと、

ダメな理由① 「ダサくて顧客に笑われる」

老人限定に広告しているならアリかもしれませんが、物件を借りたり買ったりする層のセンターゾーンって30〜40代なので、そんなキャッチコピーでは気持ちが萎えます。

ダメな理由② 「物件への思い入れがない」

「閑静な住宅街」ってどこがどういう風だから閑静なのかがさっぱり伝わってきません。

たぶん書き手もわかっておらず、せいぜい中級以上の住宅地という意味合いで使用しているのでしょう。

書き手自身が物件の周辺環境をよく把握しておらず、やっつけ仕事なのがバレます。

 

これだけ広告が溢れている時代にこれらのキャッチコピーでは、読み飛ばしていいチラシであり、かつ、自分たちは時代についていけなくなった不動産屋だと自ら宣言しているようなものです。

例えばどんなキャッチコピーならいいか?

もちろん色々なやり方がありますが、

ちょっと見慣れない言葉を使って記憶に残す

類語を調べてレアな表現にしたり、言葉の響きにこだわりましょう。

×「閑静な住宅街」

〇「その街並み、気品に溢れ」

顧客の行動をイメージする

事柄の羅列だけでイメージを膨らませてくれる顧客はいません。

また、便利であることをアピールするため「便利」という言葉を強調しても、顧客に押し付けられているような反発が生じ逆効果となることがあります。

「便利」という言葉は使わずに便利であること想像させるよう工夫しましょう。

×「ツタヤ〇〇店(スターバックス併設)至近のため利便性高い」

〇「川沿い遊歩道 散策帰りにツタヤのスタバ」

 

ただ、こういったキャッチコピーは一つの広告で使用できるのはせいぜい2つが限度です。

もっと盛り込みたいときはアイコン

を使うといいでしょう。

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shiro-shita

仙台在住の”不動産コンサルタント” 就職超氷河期世代かつリーマンショックの直撃を受けたりと時代に翻弄され不動産会社を転々。苦く、しょっぱい経験に裏打ちされた不動産スキルはある意味ではリアルそのもの。

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