祖父の愛したゴミと不動産② なぜ人は暗さに陥るか

個人的なはなし・意見

祖父の愛したゴミと不動産② なぜ人は暗さに陥るか

欲の向かう先には破滅がある

<前回の記事>祖父の愛したゴミと不動産①

祖父が節約して貯めた不動産とゴミ。

成功者であるはずなのに頑迷さ、暗さを感じてしまいます。

 
この暗さですが、何も祖父にだけ特有のものではなく、人間にとって切っても切れないものであり、この暗さと向き合って克服しない限り本当の幸せは訪れないように思います。

心の豊かさは大切ですが…

暗さがない状態を一般的には心が豊かというのだと思います。

 
心の豊かさの重要性は広く認識されていますが、

心の豊かさは捉えづらく、そもそも日常生活を送るだけで精一杯だとそんなことに気を払ってられなくなります。

 
ビジネスで大成功した人が寄付や社会奉仕をしているのをみても、節税のためか、名誉欲を満たすためのように見えますし、そこまで穿った見方ではなくても、経済面でゴールに達した数少ない人が行く次のステップ程度に捉えられています。

 
このように心の豊かさ、暗さの克服に対しての一般的な実践程度は概して低いですが、

実は暗さ克服への取り組みは何千年も前から行われていました。

ちなみにブッダはこんなことを言っています

私は仏教に明るくはありませんが、私が読みかじった知識によるとブッダは暗さの原因は煩悩であるとしています。

煩悩とは欲です。

欲はさらなる刺激を求めエスカレートする傾向があります。

欲を求めると破滅に向かう

例えば、お腹が空いて仕方ない時にはお茶漬けがご馳走ですが毎食続くと飽きますし、

生まれてはじめて幸楽苑のしょうゆラーメンを食べて感動した人もいつしか二郎系ラーメンをマシマシしています。

 
栄養価が優れているとか、腹持ちがいいといった食事本来の目的から離れ、より強い刺激を求めるのです。

 
そして、一旦強い刺激を受けると、もはやこれまでの刺激では効かずどんどんエスカレートします。

脳がドーパミンに支配されるのです。

例えが極端ではありますが、薬物に手を出してどっぷり依存症になるのにも似ています。

 
欲を求めるといずれ破滅に向かいます。

もしくは、欲を求めても手に入れられない苦しみに悶えます。

苦行をするのが正しいのか?

そこで、煩悩と正反対を求めればいいのではないかと考えた訳です。

 
敢えて苦しいと感じることをするのです。

絶食し、異性との接触を避け、財産を拒否する。

 
世間的には出家信者は今でもそんなことをしているように思われています。

 
しかし、ブッダは自ら苦行の末、確かに暗さの原因は煩悩であっても、その逆をしたところで克服できないと悟ったのです。

 
 
そこでできた概念が中道です。

 
しかし、この中道の概念も非常にわかりづらいです。

中道って言っても現代ではほぼ苦行。

中道については、

煩悩も苦行もダメだからその中間を取ろうというように解釈され(いろいろな考えがあるようです)、

例えば、食事は生命を維持する上で必要なものを必要な量だけ摂取して、空腹の苦しみも、さらなる欲求も生じさせないようにします。

それで、具体的には何を食べるかというといわゆる精進料理です。
 

また、衣服については同様に衣服本来の外部から体を守る以外のファッション的意図や社会的地位の表現になってはいけません。

それで袈裟を着ます。

 
でもそれって出家信者じゃないと現実的にはできません。

サラリーマンがつぎはぎの衣服でランチに精進料理を食べていると周囲はドン引きです。

 
中道とはいえ、現代社会的には「苦行」に近く、普通の生活をしながらは無理です。

 
もし暗さの克服が出家しないとできないのであればほとんどの人は克服できないということになります。

また、逆に世の中のほとんどの人が出家したら社会は成り立たなくなります。

 
何か方法はないでしょうか?
(次回に続く)

The following two tabs change content below.

shiro-shita

仙台在住の”不動産コンサルタント” 就職超氷河期世代かつリーマンショックの直撃を受けたりと時代に翻弄され不動産会社を転々。苦く、しょっぱい経験に裏打ちされた不動産スキルはある意味ではリアルそのもの。

祖父の愛したゴミと不動産①祖父の愛したゴミと不動産①前のページ

祖父の愛したゴミと不動産③ 祖父の残した生き様と不動産次のページ祖父の愛したゴミと不動産③ 祖父の残した生き様と不動産

ピックアップ記事

  1. 祖父の愛したゴミと不動産①
  2. アパート1棟買っちゃいました ~個人的不動産投資談①~
  3. 不動産管理業はこれから厳しい!?将来誰も不動産管理してくれなくなる前に”アセット…
  4. 不動産向け融資が凍結されている今、「しょっぱい不動産投資」で糊口を凌ぐ
  5. 大家・管理者のための入居審査の勘所

関連記事

  1. アラフォー世代の負けモデルケース

    個人的なはなし・意見

    アラフォー世代 負けモデルケースってこんな感じ ​

    学歴社会とさんざん言われたものの、就職超氷河期世代の浮沈を決定的に分け…

  2. 飲食大手が続々料金統一を決定!ハシゴを外される消費税軽減税率

    個人的なはなし・意見

    飲食大手が続々料金統一を決定! ハシゴを外される消費税軽減税率

    消費者のための軽減税率だが、価格を統一した方が消費者のためと言われる……

  3. これを読むと不動産業界では働きたくなくなる!? 不動産会社での雇用・労働の実態とは…

    ダメな不動産

    これを読むと不動産業界では働きたくなくなる!? 不動産会社での雇用・労働の実態とは…

    私は就職超氷河期世代のなので就職は狭き門、やっとの思いでくぐり抜けても…

  4. 地元企業にすら満足に勤められない人はどうなるのか!?

    個人的なはなし・意見

    地元企業にすら満足に勤められない人はどうなるのか!?

    そんな社会不適応社が零細企業経営者になるまでその後の私はさ…

  5. 広告リテラシー

    個人的なはなし・意見

    広告リテラシー

    "スタバでMacBook" イケてる人と踊らされている人は紙一重ス…

  6. まっとうな投資か投資を装った情弱ビジネスか

    個人的なはなし・意見

    まっとうな投資か?投資を装った情弱ビジネスか??

    悪意で情報弱者をカモるビジネスの市場規模は莫大世界的なインフレ傾向…

  1. 不動産融資監視強化 ​

    業界動向

    金融庁が不動産融資監視強化 サラリーマン投資家にとどめ 地銀もついにビジネスモデ…
  2. ”負動産”はいったいいくらなのか ​

    不動産知識・テクニック

    ”負動産”はいったいいくらなのか ​
  3. 消費税10%が不徳不動産業者をあぶり出す

    ダメな不動産

    消費税増税の駆け込み需要を狙う煽りすぎの不徳不動産業者に引っかからないように 不…
  4. 相続対策の第一歩が踏み出せないワケ

    不動産知識・テクニック

    進まない相続対策に様々なギャップあり ​ 相続対策の第一歩が踏み出せないワケ
  5. 弊社の3期目が終了しました

    個人的なはなし・意見

    弊社の3期目が終了しました
PAGE TOP