アラフォーが当たり前と思ってやっていたことが実は強みであったりします。これからサバイバルしていくためにスキルとその使い方を最適化していきましょう
アラフォーで過去の人となってはこれから到底戦っていけないというのはわかると思いますが、
<過去の記事>不運のアラフォー世代は自分の老後のためにまだまだ活躍しないといけない それなのにこんなアラフォーはアウト
”過去の人にならない”はアラフォーが人生後半をサバイバルするための最低条件であって、それだけだと難しいでしょう。もっと武器が必要なはずです。
アラフォーの武器!?
そりゃもちろん人それぞれ…。
と言ったらそこで終わってしまうので、
これまであまり褒められることのなかったアラフォーの持つ長所を挙げてみたいと思います。
アラフォーは意外と優秀な世代なのです。
アラフォーが得意なことって何?
アラフォーはPCが得意
その程度かって思うでしょうが、なかなか馬鹿にできないスキルです。
アラフォーは社会に出た時点ですでにPC一人一台当たり前で、PCくらい扱えないと雇ってもらえないと言われた時代です。
本当に仕事ができる人はそんな作業は他の誰かに任せて商談する、PC打ち込みを任されたら完璧にこなせて当たり前ってくらいPCは軽んじられていました。
肩身の狭い当時の新人であったアラフォーは当たり前にWindowsでExcelやWordといったOffice系ソフトを使いこなし、CADにIllustratorやPhotoshop、Accessといったソフトウェアを得意とする人も多くいます。
今ではPCスキルやITリテラシーは仕事には不可欠の要素であり、PC作業を人に任せたり、WEB関連の打ち合わせにチンプンカンプンなオッサンはビジネス的にはコミュニケーションが成り立たず化石となっています。
また、若者はスマホが当たり前でITリテラシーは高いですが、アラフォーと違って腰を落ち着けて修練をしたことがないので、WindowsやOffice系ソフトはもとよりキーボードすらろくにタイプできなかったり、ショートカットキーなんて初めて知りましたって人がいます。
WindowsやOfficeはいまさら感はあるものの、MacやLinuxを標準で使っている企業や部署はごく一部で、大半はWindowsでExcelとか使って書類作っている訳です。
何気にアラフォーはPCスキルが一番高い世代なのです。
アラフォーは上の世代との橋渡しが得意
上の世代はPC使えない化石であっても、まだまだ権力も資産も上の世代に集中しているのが実態です。
そんな化石権力者を下の世代は煙たくて仕方ないのですが、若者に比べるとアラフォーは彼らを扱うのに慣れています。
だって、アラフォーはそいつらの機嫌を取ったり、可愛いがられるのが仕事だと教えられてきたのですから。
それでも自らすすんで化石権力者と接するのは嫌でしょうが、若者が化石にいじめられ玉砕しているのに自分が行って納めたら気分いいはずです。
アラフォーは奥深い
アラフォーが子供の頃は日本に元気があり、最先端や本物を経験できた時代です。本物を目で見たり手で触れたりして、努力すれば夢は叶うと溌溂と将来の夢を語ったものです。
そして、学生の頃は様々なファッション、音楽、文化、思想があり、それぞれ思い思いに自分の世界を追求しました。
一転して社会に出るときは就職超氷河期なので採用試験は普通じゃ受からない訳です。それで一か八かの飛び道具的面接戦術が横行し、アントニオ猪木の真似をすると受かるらしいとの都市伝説がまことしやかに囁かれました。
社会人になってからはブラック企業の社畜になるか、それともドロップアウトして自分探しの旅に出るかギリギリの精神状態の中、日々を経てきました。
貧しい時代を懸命も生きたとか、逆に生まれてこのかた平成不況ど真ん中とかとは違う、トップオブザワールドからの急降下というレンジの広い人生はひとえに財産なのです。
これまでの様々な経験を唯一無二の成果としてアウトプットできる時期に来ているのではないでしょうか。
アラフォーは悪い待遇にも慣れてる
肩たたきで早期退職した50歳オーバーの方が地元企業に就職先を求めて面接を受けた際、前の会社では給与は手取りウン十万、ボーナスはウンヶ月分、住宅ローンに教育費あるのでそれくらいもらわないとやってけません、みたいなことを空気を読まずに言っちゃったりします(ごく一部でしょうが)。
若者は入社から数年は会社が人件費持ち出しということを理解せず、自分の権利だけを主張して、あたかも自分は被害者のような態度を取る人がいます。ブラック企業なんて論外で、業務の割に給料やスキルを得られない仕事、今後の衰退が予想される業界に入ると負け組になると思っています。
対して、アラフォーは居酒屋、介護、宅配、コンビニ、さらには商品先物や消費者金融にフツーに勤めていました。
地元のガソリンスタンドにいたけどスーツ着て働いてみたいと思って入った会社がマンションの販売会社で、モデルハウスに合宿して朝5時に起こされ、天付きスクワット後に飛び込み営業か鉢巻きして電話営業で、完全な休日はほとんどなく、固定給15万円に歩合って割と普通でした。
ちょっとやそっとの待遇の悪さには驚きません。
会社にいいように扱われたと言えばその通りですが、そういった環境に身を置いて半強制的に何かを乗り越えることにより開花する才能も無きにしも非ずです。
将来、世界での日本のプレゼンスが凋落し、日本人の生活水準、就業環境が悪化することは十分あり得ます。その時にしぶとく生き残るのはアラフォーかもしれません。
最短距離を行くスマートな最適化をして生き抜く
もちろん、アラフォーでもあてはまらない人もいますし、あてはまっても武器になる人とそうでない人がいます。
いずれにせよ、これまであまり報われない人生だったとしても、考え方や生き方すべてが間違っていたり、比較優位なスキルや資質がないということはありえません。
また、「これから俺は生まれ変わるんだっ!」というのは心意気としてはいいかもしれませんが、すべてを変えるのは非現実的ですし、それが本当に有効なのか検証が必要です。
むしろ、自分のできること&置かれている環境を客観的に把握した上で、自分の労力・熱意を集中配分する分野とそれ以外とに選り分け、スマートに最適化を果たしていくことことが、これからサバイバルしていくための現実的な戦略となるでしょう。
shiro-shita
最新記事 by shiro-shita (全て見る)
- 事務所移転のお知らせ - 2023年5月29日
- アパート1棟建てちゃいました vol.2 - 2023年5月22日
- アパート1棟建てちゃいました vol.1 - 2023年5月15日