前回は物件写真の撮影において最低限気を付けるべきポイントについて記載しました。
<前回の記事>やってはならない!? 下手クソな物件写真の撮り方
ただし、それらは物件を実態以上に悪く見せないための注意点であって、物件を良く見せるとか目立たせることができる程ではありません。
自社物件や専任物件で量よりも質にこだわれるときは、もう少しだけ工夫をしてみるといいのかもしれません。
今回は物件写真撮影の個人的なこだわりについて記載します。
3次元感を出す
物件を水平垂直に撮ろうと思うとつい単純な構図で撮りがちです。その方が縦横のラインがわかりやすいですから。
ただ、それだと絵的に面白くありません。
遠近感、立体感を出すためには奥行ラインが必要です。
(被写体があまりにボロアパートで説得力がありませんが…。)
上と下の違いと言えばわかりやすいでしょうか。
物件にもポーズを取ってもらうのです(もちろん物件は動けないので撮影者が動くことになりますが)。
望遠で撮ってみる
物件の写真を撮るときはほぼ広角(W)側固定になりますが、離れて望遠(T)側で撮った方が歪みなく形状がきれいにでます。
ガチで人物撮影する場合はあまり広角を使いません。モデルをきれいに撮ってあげようとするなら離れて望遠で狙うのです。
ポータルサイトのほとんどの画像が広角側で撮られているので望遠側で撮った写真は雰囲気が異なり印象に残るかもしれません。
構図としては被写体の占有率をもっと下げて日の丸構図を避けた方が絵的に良かったりしますが、ただそうすると、どれが該当物件かわからなくなったり、第三者のものが映り込んでプライバシーの問題があるので物件写真としては表現の限界があります。
また、スマートフォンだと光学ズームに対応していない機種がほとんどなので望遠にすると画質が落ちます。
何かを絡めて撮る
人物や料理といった写真は被写体と背景が明確に区別されますが、物件写真は背景がそのまま被写体なので、のっぺりとした変化の乏しいものばかりになってしまいます。
その中に人や物が映り込むと見る人の視線が変化し印象に残りやすくなります。
夜間に撮影してみる
不動産会社の人は日中働いていますし、夜は写真が撮りにくいので、ほとんどの写真は日中帯に撮影されたものです。
その中で夜間に撮影されたものがあると目立ちます。
ただし、ただそのまま夜間にシャッター押しただけだと見るに堪えない写真になって悪目立ちしてしまいます。カメラや三脚等のそれなりの機材が必要です。
(絵的にいい写真ではなくても、防犯性等の判断のために夜間の共用部や前面道路の様子を撮影するのはユーザーが求める情報といえるでしょう)
360度カメラで撮影する
今回の記事は絵的に良いとか印象に残るための物件写真の撮り方でしたが、
一旦、物件写真の最大の目的に立ち返ると、それは物件の実態がわかることであり、究極的には現地を見るのと同じ情報が得られることです。
その意味では普通のカメラで1枚1枚しこしこ撮影するよりも360度カメラで1枚撮影した方が断然目的に適います。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
しかも、360度カメラの撮影は超簡単、スタンドに立てて1部屋で1回撮影ボタンを押すだけです。構図や細かい撮影条件を気にする必要はありません。
不動産の写真はこれからは360度カメラが主流になってくるでしょう。
これまで記載してきた撮影の工夫は何だったんだという感じですね(苦笑)
しかし、
大手不動産ポータルサイトに360度カメラ画像を掲載するにはオプション費用を払わなければなりません。
上の画像のように自社サイト等に掲載するのは無料でできるのですが。
弊社はオプション費用を払う気はありません(少なくとも当面は)。
ポータルサイトには掲載してない360度カメラ画像は自社サイトの物件ページに掲載していますので是非ご覧ください。
弊社のWEBサイト:株式会社Joe Consultant
shiro-shita
最新記事 by shiro-shita (全て見る)
- 【解説】アパート・マンション管理業者の選び方 - 2024年12月10日
- 自分らしい人生を取り戻す方法 - 2024年12月2日
- 無意識に溜まる感情や記憶の在庫を一掃する方法 - 2024年11月22日