引き続き不動産売却のチェックポイントについて記載します。
<第1回>権利証・登記識別情報通知
<第2回>抵当権等の不動産に設定された権利
<第3回>完璧な隣地との境界の状態とは!?
<第4回>室内外の動産ってやっぱりゴミなの!?
<第5回>修繕履歴を残しインスペクションするのが最近の不動産売買の流れ!?
もちろん売りやすく、気持ち面でスッキリするのは空家で売ることですが…
所有者居住中 or 空家
事前に引っ越して空室にしてから販売活動を行うのと、住みながらにして販売活動を行い、買い手が決まった後に引っ越すのではどちらがいいでしょうか。
売りやすいのは、もちろん空家の方です。
住みながら販売には以下のデメリットがあります。
- 購入検討者が内見するのに所有者の都合を確認する必要があり、都合が合わず顧客を逃すことがある
- 物件に生活感が滲み出て購入検討者に良い印象を与えにくい
- 購入検討者が物件を精査しづらく、また、引渡し後のトラブルが生じやすい
- 所有者の真ん前では不動産仲介会社は購入検討者と商談を詰めにくい
営業上は空室にするに越したことはありません。
欲を言えば、空室にして、リフォームはしないまでもハウスクリーニングを行い、生活感をなくすとよりグッドです。
ただ、どうしても空室販売できないこともあるでしょう。
買い手がつかないと引っ越すお金がないとか、
いつ売れるかわからない状態で先に引っ越してしまうと、売却する不動産と新居との二重払いが生じ、販売が長期化すると負担が膨らみます。
つまり、空室か居住中のどちらにするかはコストとリスクの問題で、
売却が不確かな中で先に引越すコスト・リスクをテイクできるかと、それに見合ったリターンを得られるかを判断する必要があります。
コストを払えなかったり、リスクに見合わない場合は、居住中のまま売却が合理的ということになります。
不動産販売における広告方法
不動産が売り物であることをどこまで広告告知するかですが、
不動産の場合、広告費を払うのは物件の売主というより仲介する不動産会社です(一部は売主負担もありますが)
他人のお金で広告できるのであれば、最大限、広告してもらった方が得です。
インターネットの不動産検索サイトへの掲載はもちろん、現地看板、周辺の捨て看板、ポスティングチラシ等々です。
今のご時世インターネットが主流で現地看板といったリアル広告は下火ではありますが、効果は微妙でもしないよりはした方がいいです。
ただ、不動産を売る場合、広告するのがはばかれるケースもあります。
例えば、居住中のまま売るのに建物の壁面に売却物件と看板があるのは近所の手前、遠慮したいと思うでしょう。
インターネットに物件の住所まで入れるとアポイントなしで訪問してくる人もいるかもしれません。
また、看板類が多すぎすとかえって売れ残り物件感が強く出て顧客心理に悪影響という人もいます。
そして、不動産会社としてもそれを見た競合の不動産会社が売主を訪ねて来て抜かれるのを警戒します。
なので、不動産の広告は情報統制が必要で、それがクリアできるのならば、なるべく広告の露出を増やした方がいいということになります。
shiro-shita
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