そんな社会不適応社が零細企業経営者になるまで
その後の私はさらに地元小企業を渡り歩く…
前々々回の記事、前々回の記事、前回の記事で、私がリーマンショックで失職し地元企業に転職したもののその会社も程なくして辞めてしまった経緯をお話ししましたが、
私がその後どうなったかと言うと、
違う地元の不動産会社に転職しました。
前回あれだけ地元小企業についてネガティブなことを書きましたが、私にとってはそんな道しかなかったのです。
すでに業界に染まっていましたし、
これまでのお客様ともそのままお付き合いできますし、
何より勤める会社はこれまでお付き合いしていた会社なので採用試験なしですぐに働けます。
「いつから来れる?」って感じです。
そして、入社直後から役職者です。
経験者採用だからというより、地元小企業で役職手当なんて概念がなかったりするので、肩書きは対外的な意味合いしかなく、営業しやすいように自由にお選びくださいという感じです。
そんな風に気軽に入社して、どこの会社に入っても同じような顧客と同じような仕事をして、すでに転職回数を気にするレベルではなくなっていたこともあり、
ヘッドハンティング、会社都合退社を含めほぼ2年スパンで転職を繰り返しました。
グループ内の別企業への移動を含め、これまで在籍した会社は9社に上ります。
そして10社目が自分で作った会社です。
私が零細企業経営者になった理由
たくさんの会社に入っては辞めたので、
私に会社を見る目がないのか、それとも、私に勤め人として欠陥があるのか、と思うでしょう。
確かにそれもあります。
ただし、それよりも、
そもそもが会社ファーストではなく、自分ファーストで、独立志向があり、自分らしく仕事をしたいという思いが強いので、
いくら元々知り合いの社長の会社とはいえ、結局は他人が作った会社なので、心底しっくりくる訳ありません。
良く言えば理想が強く、仕事の仕方に妥協をしたくないのです。
仕事が嫌だったり、会社の人間関係が悪化して辞めた訳ではないので、喧嘩別れや出勤拒否はなく、すべての会社に今でも普通に顔を出せます。
(もちろんネガティブさが微塵もないといったら嘘にはなりますが)
不動産業界では私のように転職を繰り返している人が結構いますが、そういう人は攻撃力(営業力)が高い反面、守備力が低く稼いだ金を散財した挙句に会社の売上を抜く等の問題行動が多いですが、
私はそういうタイプではありません。
問題を起こしにくいですし、営業力も高くありません。
こんな風に私はピュアで野心が低いので、
起業したからってチヤホヤされない、たった一人なのでレバレッジが効かず儲からない、それでいて初期投資は必要で、リスクが掛かり、やらなければならないことが増えるのも知りつつも、
ひとえに無駄なストレスから逃れ自分らしく仕事がしたい、その一心で起業したのでした。
零細企業経営者の私のこれからは?
私のような思いで起業する人って一定数いると思います。
それでも、年数が経ち、「社長!」と持ち上げられるうちに勘違いし、空気を読めず、実務もできず、自分に都合いいようにだけものを考える拝金主義社に成り下がる人がいます。
そんなタチの悪い世の中のゴミに自分もなる日がくるのでしょうか。
それとも、そこに至る前にギブアップして11社目の会社に就職するのでしょうか。
どっちかと言うと後者の方が可能性が強いかもしれません…。
そんな吹かなくても飛びそうな世界で最も小さな会社を経営する私でした。ギネスブック載るかも。
shiro-shita
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