不動産知識・テクニック

アパート・マンション自主管理マニュアル⑩「案内・申込み」

第10回は不動産会社による物件案内と入居申込みについてです。

アパート・マンション自主管理マニュアル①:入居者からの連絡受付体制
アパート・マンション自主管理マニュアル②:入居者クレーム対応
アパート・マンション自主管理マニュアル③:非常時体制
アパート・マンション自主管理マニュアル④:入金管理
アパート・マンション自主管理マニュアル⑤:管理業務支援ツール
アパート・マンション自主管理マニュアル⑥:滞納者への督促・回収
アパート・マンション自主管理マニュアル⑦:ビルメンテナンス
アパート・マンション自主管理マニュアル⑧:入居者募集方法
アパート・マンション自主管理マニュアル⑨:入居者募集資料

案内は突然やってくる

複数の不動産会社に一般媒介で依頼している場合は物件案内の電話連絡は直前に突然きます。

電話に出ないと連続で何度か掛かってきたりしますが、しばらく後にこちらから掛け直しても電話をしたと思われる本人はたいてい外出中です。

 
電話の向こう側がどうなっているかというと、

顧客が来店し希望条件を聞いて物件をいくつか見繕ろっているときに電話してきて、折り返し連絡時はすでに案内に出掛けてしまっています。もちろん、物件は案内コースから外されています。

なので、食事中や仕事中や休日に電話がくるとついイラッとするときもありますが、不動産会社を客だと思ってなるべく対応しましょう。
(とはいえ私自身は懇切丁寧に対応する人間性を持ち合わせてなく、事務的な対応というかぶっちゃけ冷たい対応なので、全くもって偉そうに言えません)

不動産会社の案内に対するスタンス

案内する前はあんなに騒がしいのに、案内後は申し込みの可能性がなければ基本的に連絡はありません。

失礼に感じるかもしれません。そうでなくとも今後のために感想を聞かせてほしいと思うかもしれませんが、あなたがユニクロに行って何も買わずに店を出ても店員に呼び止められ根掘り葉掘り聞かれることがないように、今はそういう時代なのです。

私は逆に客付け側として顧客を案内することもあるのですが、中には事前と事後の連絡を必須にして詳細報告を求める管理会社もあります。そうすることで成約率を高め、窓の閉め忘れ電気の消し忘れを防ごうとしているのだと思いますが、そういった会社の物件を案内するのは私は気が引けます。案内件数が減ればトータルで成約機会が減ることになりますし、あまりに執拗な管理会社、大家の物件は顧客に薦めにくいです。

いつでも気軽に案内できるおおらかなオーナーと(少なくとも案内の時点では)不動産会社に認識してもらった方が商売上はいいと思います。

入居申込書


不動産会社の案内の結果、めでたく申し込みなら申込書が必要です。

と言っても物件資料のようにオリジナルで作る必要はありません。

基本、保証会社を利用すると思うので、保証会社の申込書を使用します。保証会社からもらうか保証会社のホームページからDLしましょう。

保証会社を利用しないケースもありますが、その場合は客付けの不動産会社のものでいいでしょうし、何なら保証会社のものを代用しても構いません。

申込人の審査自体は重要なテーマなのでいずれ解説したいと思いますが、申込書の書式自体は余程のウンコ書式でなければ大差ありません。

近年は書面ではなくWEB上で行うスマート申込みの割合も増えていますが、増えているとはいえ業界で主流という程ではありませんので(特に地方の普及率は低い)、自主管理オーナーとしてはまだいいでしょう。

申し込み後は電話でのやり取りを控える


ここまでのやり取りは電話がメインだと思いますが、申し込み後はEメールでやり取りすることを推奨します。

理由としては
・賃貸とは言え契約手続きなので、言い間違いや言った言わないを防止する
・自分のタイミングでやりとりできる(特に兼業なら重要)
・手続きの流れに沿ったテンプレートの文面を利用することで省力化できる

不動産会社の中にはそれでも電話とFAXに固執する人が若干名いて、私はメールでのやり取りに誘導するためにあえて電話に出なかったりしますが、それでも5分置きに電話かけてきたりします。取り引きを友好的に進める上でこちらが譲歩するか心が揺らぐこともありますが、相手もここまでくれば話をまとめたいはずで、こちらが譲歩しなければ相手は必ず譲歩します。

それに、手続きが進めば相手もこの方が合理的だと理解してくれます。実際にクレームになったことはありませんし、リピートもしています。

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shiro-shita

仙台在住の”不動産コンサルタント” 就職超氷河期世代かつリーマンショックの直撃を受けたりと時代に翻弄され不動産会社を転々。苦く、しょっぱい経験に裏打ちされた不動産スキルはある意味ではリアルそのもの。

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