自分探しの旅の末に発見した

個人的なはなし・意見

自分探しの旅の末に発見した不都合でしょぼい自分

20年後悔し続けたが、実は分相応な結果だった…

2020年夏。

1978年8月生まれの私はもう1ヶ月もすれば42歳になります。

内心、自分が大人であるという自覚が乏しいのですが、

そんな私の葛藤に気付く人はもはやいないでしょう。どっからどう見たって“いい大人“です。

 
そんな私ですが、最近になってやっとケリをつけられたことがあります。

それは20年前の人生選択の失敗です。

20年前の私

20年前の私は東北大学の4年生でした。

私が在籍したのは東北大学といっても教育学部教育政策学科という人気も偏差値も社会への貢献度も低い学科で、要は「東北大学卒」という肩書を得るために入るところです。

そして、その肩書はほぼ“就職“のためにあります。

 
なので、就職活動がピークを迎える大学4年生の前期は大学生活最大の山場であり、同級生のほとんどは講義に出ずに就職活動に専念します。

 
私も当時講義をほとんど受講していなかったのですが、

私の場合はだからといって就職活動に勤しんではいませんでした。

 
私が何をしていたかと言うと、

自宅でギターを弾いていました。

 
私はロックバンドでプロになるという夢を見ていたのでした。

当時の私のアイドルです。


(当時はバンドが空中分解していましたが)

その頃の私はSEX&DRUG&ROCK N’ ROLLが最高にクールだと思っていました。
(といっても真面目にロックギターの練習をしていただけで、そういったライフスタイルとは無縁でしたが)

 
そんな私にとって、髪を耳に掛からないくらいに切って、青山のリクルートスーツを身にまとい、面接官に向かって必死に自己アピールする就職活動は究極の自己否定でした。

 
それでも私は基本チキンなので数社に応募してはみたのですが、考えれば考えるほど志望動機もその会社でやってみたいこともないのです。不器用なので自分にも相手にも嘘をつけません。

 
若者がそのような葛藤を抱えるのはよくあることで、何も私は特別ではありません。そもそも、福利厚生の充実した会社に入って出世してマイホーム買って家族のために生命保険入るぞ!みたいなことを心から思っている若者なんかまずいません。

エキセントリックさとナルシシズムを迸らせながらも、夢と現実、挑戦と妥協の間で激しく揺れ動き、ある者はギリギリ偶然的に真っ当な道を選び、またある者はギリギリ偶然的に別の道を選ぶのです。

 
私の場合は大学に行かないので同級生と会うことがなく、誰かと悩みを共有することがなかったので、

「自分だけできない」「自分だけ向いていない」と思い込んでいき、

それで、結局就職は決まらず、かといってロックも中途半端のまま大学を卒業することになりました。

燻り続けた20代

大学卒業後はとりあえずフリーターとしてロックを追い続けましたが、

そんなチキンで中途半端な私がそのまま夢を追い続けられる訳はなく、数年で就職活動をすることになります。

しかし、すでに新卒ではなく中途採用枠となり、まともな職歴がない私は採用面接に連戦連敗します。

それでもトライし続けやっとのことで某大手外資系会社に仮採用されます。

仮採用期間の1ヶ月間自分でもあり得ないほど業務にコミットし続けましたが、1ヶ月後に下された会社側の判断は「不採用」。

さすがにこれには私も堪えましたが、貯蓄なんてある訳ないので、またバイトと就職活動を並行します。

そしてついに不動産会社に正規採用されます。

26歳にして初の正社員でしたが、営業ノルマが異常に高く日々プレッシャーを掛けられ生きた心地がしません。要はブラック企業です。

それでいて給与は手取り20万円を下回りひもじさから抜け出すことはできません。

何とか勤務し続けましたが、30歳を目前にしてリーマンショックであえなく散りました。

 
完全に燻り続けた20代。

当時は同級生に会ったり、連絡するのは極力避けました。

自分が惨めになるからです。

同級生はちゃんと就職活動をしていい会社に入ってキラキラ輝きながら高い収入を得ているに違いないと思っていました。

人生の初期には勝負所での勝ち負けが大きく影響するが、いずれは実力相応に落ち着く

 
私は自分に対する引け目から、ちゃんと就職活動をした同級生を眩しく見ており、あたかも就職活動をちゃんとしたかどうかだけが人生を勝ち組と負け組に分けたように思っていましたが、

もちろんそんなことありません。

私はそれをやっと40歳を超えてわかりました。

 
20年前にちゃんと就職活動をしたものの、その地位に安住してしまった者は、

今頃、

会社では出世コースから外れリストラ予備軍に属し、

住宅ローン支払いに終わりは見えず、

奥さんとは最低限の会話しか交わさない、

腹の出たオッサンになっています。

 
20年前に輝いていて、今も輝いている人は、努力なのか天賦の才能なのかは別にして実力があるのです。それくらい実力があれば一回選択ミスしてもいずれ浮き上がってきます。

 
逆に努力不足か才能のなさかは別にして実力がない人は、たまたまいいところに就職できたとしても、いずれその実力に釣り合った居場所に落ち着くのです。

ある意味、力不足を忠誠心で補った人が一番悲惨です。実力は人一倍低い中で、自分の後ろ盾だった上司もそろそろいなくなります。

伝説のロックバンドも今ではロックじゃない!?

 
ちなみに私の学生時代のアイドルだったGuns N’ Rosesは長い沈黙期間を経て数年前からオリジナルメンバー(といっても主要3人だけ)で活動を再開しています。

伝説のバンドによる世紀の再結成なのでワールドツアーは記録的観客動員数となっていますが、

私からするとアイドルとはまさに偶像だったと認識させられます。


ボーカルのアクセルローズは別人のように肥りホワホワと不安定な声で歌い、

リードギターのスラッシュもギターの上に腹が乗り、肝心のギタープレイも明らかにサイドギターのリチャードフォータスの方が上です。

私には全くもってクールではありません。

 
やはり、ロックで奇跡的に成功を収めたとしても、その余波だけで一生輝き続けることはできないのです。

彼らほどの成功者であれば一生金に困ることはなく、コンサートをすればチケットは売れるでしょうが、昔取った杵柄のみで古典芸能的にやらざるを得ないのです。音楽のジャンルはロックでもスピリットはロックではありません。

 


ただし、そんなGuns N’ Rosesのオリジナルメンバーの中で個人的に唯一クールなのはベースのダフマッケイガイです。

バンドの全盛期と変わらぬ、むしろその頃以上にスリムでハンサムです。

 
彼もバンドが大成功した後に自堕落な生活がたたり病で生死を彷徨ったことがありますが、そこから生活を一転させ、マーシャルアーツをやったり、金融知識を学んだりしたそうです。

輝き続けるためには挑戦し続けることが大切なんですね。

20年で一周回って元に戻る

私が20年掛けてわかったこと、

人生の選択に迫られた際にいかに正しい選択をするかは大して重要ではなく、

長い目で見ればいずれにしても自分のレベルに見合った場所に行き着く。

 
今の私は一周して戻ってきたように20年前と同じリビングの一角に腰掛けています。

20年前、仮にちゃんと就職活動をしていい会社に入っていたとしても、

なんだかんだ結局は今と同じリビングの一角に腰掛けているように思えます。

それが私のレベルなのです。

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shiro-shita

仙台在住の”不動産コンサルタント” 就職超氷河期世代かつリーマンショックの直撃を受けたりと時代に翻弄され不動産会社を転々。苦く、しょっぱい経験に裏打ちされた不動産スキルはある意味ではリアルそのもの。

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